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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第7章 何度も抉られる


《アッシュside》

突然どこかの通りに入っていったかと思うとヤツの車を見失ってしまった。

ちっ…どこに行きやがった。そうだ…確かこのあたりにヤツのヤサがある…そこに行ってみるか。

俺は手首を拘束する紐を歯で噛みちぎり車を出る。

建物の中に入ると、いやに静かだった。階段をのぼり、目の前に部屋のドアがある。
あの部屋か…

ガチャとノブを回す

開いてる!?ヤツは戻っているのか!?
…様子がおかしい。
帰ってきてるにしても鍵をかけないなんて…

部屋の中を進むと、ドアを見つける。

ギィ

「!」

開ける部屋の先で人の姿を捉えた。
それは座り込むマービンで誰かに撃たれたらしく胸は血だらけだった。

何故だ、誰がヤツを…

そう部屋の中を見渡すと、すぐそばにあるものを見つける。


オレの銃…!
なんでここに!

しまった!これは罠だ!



「動くな!!警察だ!!」
「!」

俺が勘づいたとほぼ同時に後ろから警察が銃を手に入ってきた。

「えっ」
「銃から離れろ!!」
「手を頭の後ろで組め!!」

「…ちょっとまてよ、俺やってねえよ…冗談じゃねえ!!俺が殺したんじゃねえぞ!!」

そういう俺を警察が無理やり押さえつける。

「いてえっ!なんだよ、そんなに乱暴することねえだろっ!人の話をきけよ!」
「こいつ!暴れるんじゃないっ!!」

「アッシュ!!」

突然ドアの方から名前を呼ばれる。振り返るとそこにいたのはチャーリーだった。なんだ、その顔は?お前も俺を疑って…

「…アッシュ、お前…ーーーー」

違ぇよ

「……俺が殺したんじゃない」

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