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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第14章 消えない傷


《アスランside》

…下着、

こんなにたくさんの人の前で…


ユウコの肌があらわになる度に心がチクチクと痛む。本当は僕にだって見られたくないはずなんだ…

心の中でごめんと呟いて下着に手をかける。

するとユウコは突然足をバタつかせた。


「…わ!」

『…っや、だ!…みな、いで…』

「…ユウコ…?」


『やだ…ぁ…っ!』


「おや、どうした?」


『……っ、はずか、し…よぉ…やだぁ…!』


いやだと繰り返すユウコを前に僕はどうしたらいいのかわからなくなった。


「…いけないね」


ディノの声がしたと思うと、後ろの仮面の男がユウコのリードをグッと引いた。


『…ぁっ、う゛ぐ…ぅ!!』

「ユウコ…ッ!」


「お仕置きが必要かな?…やれ」


すると仮面の男は再びナイフを手にした。


…また、ユウコが…!


僕はナイフが近付くよりも先にユウコに覆いかぶさる。


「…っ…やめ、ろ…」

仮面の男が引くリードを僕が掴むと、徐々にその力が弱まった。


『…ぅ……げ、ほ…ッ!』

「…ユウコ…ゆっくり息して…?」

『……ふ…っ…ぅ』


ユウコが抵抗してもこの行為を止めることは許されない…本当に逃げ道がないのか…。

僕は覚悟を決めるように、深く息をついた。



これ以上ユウコを苦しめないためには、
早く終わらせてあげるしかない…。



「…ねえ、ユウコ…」

『っう…ァスラ…ッ…』

「僕…がんばるから…」

『……っ?』

「僕がユウコの中に入るとき…少しでも痛くないように…」


『ひ、ぁ…っ』


「ユウコが痛いのを我慢できるように…その前にたくさん気持ちよくするから…僕のこと、信じて…?」


『ッ!!…あ…ン…』


僕はユウコの胸に手のひらを滑らせた。


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