ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
「…なんと素晴らしい」
『ん、ぁ…っ』
「上手に囀る子だ…その啼き声にお客様方も色めいているよ。アッシュの奏で方が上手いのかな?」
「ねえ…まだ痛い?…っ…これじゃ足りない?」
「ッハハ、随分熱心に体へのキスを繰り返していると思えば、分からないなりにこの子の体を気遣っていたわけか…立派だ。…それならばアッシュ、直接触れて確かめてみるといい」
「…え?」
「お前を受け入れる準備が整っているか、触れて確かめるのだよ…今朝勉強した通りにね」
「…あ……あれ、するの?」
「ユウコが痛い思いをするのは嫌だろう?」
「…いや、だ」
「さあ、ほら早く」
「…っ、」
アスランの震える指が私のズボンのウエスト部分に触れた。そして引っ掛けるようにしてゆっくりズボンを下げられる。
恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
『…や、……っ』
「アッシュ、まずは下着の上から触れてごらん」
触れるって…どこに?
「…優しく撫でるように、だよ?」
「……ユウコ、さわるね…」
足をクロスさせて下着を隠していた私の太ももを掴み開かれる。
いや…やだ…そんなところ触るなんて、
『…ひっ!!…ぁ…っ』
ついに触れられたその感覚にびくん、と腰が浮く。
「ぁ…ユウコ…っ…」
『…ぅ…っ…』
「どうなってる?」
「…し……湿ってる」
『…っ!!』
「ッフ…そうか!それはユウコの体がお前の愛撫に反応している証拠だよ」
「…そう、なの?」
「ああ、お前のペッティングにユウコは性的に興奮しているのさ。だがまだそれだけでは足りない…直接刺激してやりなさい」
下着が湿ってる…それが自分でもわかる。
アスランに触れられてる時から、じわじわと何か溢れるような感覚がしていた。
倉庫にいた時、男たちに初めてここを触られて…いやらしい、いやらしいって何度も言われたのを思い出す。
その男たちから、このねとっとする液体は気持ちいいって思った時に溢れるものだって聞いた。
…私の体が男を欲してる証拠だ、って。
いやらしい…
私、いやらしいんだ…
アスランにもいやらしい女だって思われちゃうのかな…そんなの、いやだな…