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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第1章 ケープコッド



変わらない日々を過ごしていた。
今日もいつも通り、あの公園に行く。



アスランは今日野球の日だ。
きっと今日も嬉しそうに野球の話をするだろう。
少し砂で汚れた頬を赤らめながら。




『……アスラン、どうしたんだろう』






こんなのははじめてだ。
その日アスランは来なかった。



何年か前に1度アスランが酷い熱を出して公園に来れなかった時は、お兄ちゃんのグリフィンがすぐに伝えに来てくれた。
お見舞いに行くと、真っ赤な顔でウンウン唸っているアスランを見てるのは辛くて公園で摘んだ1輪の花を枕元に置いて帰ってきた。




野球の練習が長引いてるのかもしれない。






でもそれから1時間してもアスランは来なかった。




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