ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第4章 遠い生まれ故郷より訪問者
その男たちはアッシュに向かって攻撃を仕掛ける。私たちは隙を見てカウンターの後ろに隠れ身を潜めていた。
アッシュが高く飛び上がり男を蹴り上げた時
「やめろ!警察だ!」
入口を見ると警察がいて、天井に向かって発砲する。
バン
バン
「チャーリー!」
そういってエイジがカウンターから顔を出す。ちょっと何してんの!そう思い彼の服を掴んだと同時にスキップがカウンターにまた押し込む
「いたぞ、あそこだ!」
そう確かに聞こえた。
「チャーリーが来てくれたし、あとはここでじっとしてりゃいい」
スキップはそういうが果たして本当にそうだろうか?私は外の様子を見ようとカウンター奥のドアに屈みながら向かう。
「動くな」
後ろで、男がナイフをエイジに突きつけていた。エイジが驚いて「うきゃあああっ」と悲鳴をあげた。
私はその男に向かって走り、回し蹴りをして腕のナイフを落とす。それを見たスキップが瓶を頭にお見舞いした。呆気に取られるエイジの腕を掴み
『(早く!!えいじ立って、こっち!)』
「!?」
突然私から発された日本語に目を丸くするエイジを引っ張って私たちは通用口の外へ走り出す。