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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第13章 地獄の中へ


《アスランside》

また再び唇に気持ち悪い感触がやってくる。

カシャカシャ…と何度も聞こえるシャッター音が脳内にこだまする。

なぜ僕たちはこんなことをされているんだろう。
なんのために、誰のために…


唇がやっと離れていく。

「はぁ…はぁ…はぁ」


呼吸する間も与えられないキスにすっかり息が上がってしまった。酸欠で頭がぼんやりする。


「ユウコちゃんよ、男に裸見せたことあるか?…なぁ、どうなんだよ?」

『や…』

その時彼女の小さな声が聞こえて目を向けると、ユウコは僕に向けて手を伸ばしていた。

「ユウコ…」

僕も手を伸ばす、がマービンにグイッと引っ張られる。


「アッシュ、大好きな女の子が他の男の腕の中にいるのはどんな気分だ?」

「………」

「ほら、見てみろ。フロッギーの舌がユウコの舌と絡んでいる…」

「………いやだ…」

「ここに来た日を覚えてるだろ?お前は俺に犯されながら、あいつを犯した。この舌でな」

マービンは僕の口に指を入れ舌をぐにぐにと触る

「興奮したんだろ?ココがギュッてしまってたぜ?」

「……ッ!」

もう片方の手で痛くされた場所を撫でられて嫌悪感に体が震える。

「…おいフロッギー。」

マービンがユウコとキスする男に声をかける。


「ッハハ!ユウコ、アッシュがお前のこと見てるぞ?」

フロッギーと呼ばれる男の足の間で後ろから抱きしめられるようにこちらを向かされていた。
ユウコはまた僕に手を伸ばす。


「ハハハ!おい、お前アッシュに助け求めてんのか?今からお前の恥ずかしい姿をこの王子様に見られちゃうんだぜ?」

「アッシュ、あの時よりもっと興奮させてやる。」


僕とユウコはお互い向かい合うように男たちに拘束させる。


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