ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第13章 地獄の中へ
「…ッはあ…ふぅ、良いもんが録れたな…。お前ら、予想以上だったぜ…?やっぱりユウコをこの場に残しておいて正解だったな。」
『は、ぁ…はあ…』
「ユウコはその年齢のくせに色気がありやがる。アッシュはお前のためなら本当になんでもするらしい…。しっかし、こんなにレベルの高いガキ同士の絡みなんて今までにないからなァ、マニアはさぞ大悦びだろうぜ…。しっかり躾てやるから精々可愛がってもらうといい。」
酸欠で目がチカチカする。
男がなにを喋っているのか全く理解が出来なかった。
ふと隣に目をやるとアスランは荒い呼吸を繰り返しながらぐったりとしている。
男が近寄ってきて、私の腕の布を解いた。
『…い、った!』
長時間拘束されていた腕が自由になり、肩がパキパキと音を立てる。
「…お前らは間違いなく上物の商品だ、他のゴミ共とは違う特別な待遇をしてやろう。そこの扉を開けるとトイレとシャワー室がある、体は清潔にしておけ。…余計なことは考えずに、楽しい時間を過ごそう…」
おやすみ、
バタン
ガチャガチャ…
男は気味の悪い笑みを浮かべて部屋を出ていった。