ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第10章 檻の中のLynx
しばらくすると、ドアの向こうからエイジの声がした。
「…ユウコ!本当に心配してたんだぞ!!」
『イベさん、ごめんなさい…エイジから聞いたかもしれないけど、本当に危なかったんです…』
「無事で良かったよ…で、そこに寝ているのは誰なんだ?」
「アッシュの実の兄さんなんです。」
「え…ええ?!」
「オーサーの一味に撃たれたんです…」
私たちは起こった出来事やバナナフィッシュが幻覚剤の1種らしいということを噛み砕いて話した。
私たちはいつまでもこの近くに残るのは危険だと、足早に病院を出た。
『グリフ…、また絶対会いに来るから。今度はアスランも…だから、頑張って…』