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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第7章 さよならは突然に







さて…話は理解出来た。
確かに日本にいるよりは実家の方が安全だろう。
私の両親は1人娘の為か只の親バカなのか分からないが、それはもう自分に良くしてくれた。
私が住んでいた実家も例外ではない。
普段仕事で2人とも家を空けることが多い為心配だったのか、何処ぞの大統領官邸並に家が頑丈なのだ。
ちょっとやそっとの銃撃戦では窓ガラス1枚割れない程に。
謂わば城と言う名の要塞だ。
城と言うのには理由があって、本当に西洋のお城みたいな造りをしている。
両親にとってはさながら姫の様なものだったのだろう。




と、言うのもあって私の家は目立つ分安全なのだ。
ふーっと1つ溜息を吐いて思考を止める。
持っていたカップの中を見ると、空で、どうやら考え事をしていた内に飲み終わってしまったらしい。
するとそれを待っていたのか、早乙女が口を開く。




「さて、そろそろフライトも終わりますのでお着替えを」




『…えぇ、分かったわ』




そうだった、と今は寝巻きのままだったのを思い出し備え付けのクローゼットへと向かう。
恐らく両親が迎えに来ているだろう。
クローゼットを開き中を物色するが、見事なまでに自分の好みの系統の服しかない。
早乙女は抜かりがないなと、再び溜息が溢れた。
それを見ていた早乙女が近付いて来て




「俺が着替えさせてやろうか?
一度全て脱がしてから…な」




そう耳元で囁くので、回し蹴りをしたが見事に躱された。
本当イラつくっっっ。




『さっさと出て行きなさいっっ!!』




「そう怒るなよ。
お互い見られて困るもんなんてもうないだろ?」



そうニヤリとされて、再び沸点が上がり、近くにあったクッションを投げつける。
それをキャッチされ



「では、お着替えが終わりましたらお呼び下さい」



そう言って素早く扉の奥に消えていく。
本当にアイツはっーーーーー!
まぁ、怒っていても仕方ないので、手早く着るものを選びメイクを施す。
再び早乙女が戻ってくる前に。




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