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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第1章 それは突然に




「昴さん…大丈夫…?」


暫くの間、色々な事を考えていたのでどうやらコナンに心配をさせてしまったようだ。
と、言っても数十秒間しか経ってないのだが。


「えぇ、大丈夫です。
とりあえず、まず会ってみないと彼女が沖矢昴の妹と名乗る意図が掴めません。
コナン君、ポアロで一緒にお茶でもいかがですか?」


「いや、それは勿論一緒に行くけどさっ!
ボソっ…組織の人間だったらどうするの…?」


「正体はバレていないですし、とりあえずその線はないかと思いますよ。
さぁ、行きましょうか、僕の妹に会いに」


そうして2人はポアロに行くべく歩を進めた。


カランカランカラン……


「いらっしゃいませー…って沖矢さんとコナン君!
いらっしゃいませ!愛香さーーんっ!お兄さんがいらっしゃいましたよっ!さ、こちらの席にどうぞ!」


来店に気付いた梓が笑顔で迎えてくれる。
誰かを把握した途端、目を輝かせて今彼等が警戒している人物を呼んでくれたようだ。


「(さぁ、お兄ちゃんが来ましたよ…どう出てくる)」


梓の声に振り向いた愛香は沖矢昴の存在を確認すると、笑顔で近寄ってきた。

『昴お兄ちゃん!久しぶりっっ!
この近くにお兄ちゃんが住んでるって聞いて、今日からここのバイトに入らせてもらったのに、まさか今日ここで会えるなんてっ』


近くで見ると余計この女性の美しさが分かった。
可愛いも混ざってはいるが、やはり美人、と言うのに相応しい女性のようだ。
年齢も24〜28くらいだろうか。
コナンも下からじーーーっと彼女の動向を観察しているようだ。



「(ほぉー…これが沖矢昴の妹…か)
愛香、連絡もらってませんでしたが…」


『ごめんなさいっ、お兄ちゃんを驚かせたくて…。
アメリカから勝手に帰国してこっちに住む事にしたって連絡したら怒られそうだったし…』


「(アメリカ…?やはり…)
確かに自分1人でなんでも決めるのは愛香の昔からの悪い癖ですね。
今度からはこまめに連絡をして下さい。」


『うん、ごめんなさい…。
あ、あと、携帯ちょっと調子悪くて新しいのに変えちゃったから、コレ新しい連絡先!』


「(俺が来る事を予測していたのか…?ふっ…面白い…)
ありがとうございます、後で連絡を入れますね。
仕事は何時に上がるんですか?」


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