第4章 戯れ
阿笠博士の家に到着する前に、子供達の為にと某有名店のケーキ屋さんに寄り数個買い向かった。
到着する前に、コナン君から着いたらメールして!と連絡をもらっていたので、メールをする。
メールを送って数十秒経ったくらいに、玄関の近くから小さいパタパタとした足音が聞こえた。
ギィィーーーとドアが開き、そこには呼び出し主であるコナン君の姿が。
「疲れてるのに呼び出してごめんね、愛香さん。
いらっしゃい、中でみんな待ってるよ」
謝罪と労りの言葉を口にするコナン君。
小学生であったならとても出来た子供だと思うが、
中身は高校生であった。
今のところはまだ過程の段階だけども。
『お招きありがとう、コナン君。
はい、これ、みんなと食べてね』
そう言い、コナン君にケーキの箱を渡し、自分は靴を脱ぐ。
「ありがとう、あいつらきっと喜ぶよ」と苦笑したコナン君を見て
私の頭にまるでNewtypeみたいな電撃が走る。
そしてコナン君の顔を両手で掴み、自分の顔の前に固定する。
「え!どうしたの?!」なんてコナン君は驚いているけど気にしない。
なんだろう…やっぱり何処かで…。
『あっ!!!分かった!!!!』
「ビクッ…!!!」
早く離せと訴えられてたので、とりあえず手を離す。
手を離す前に、小学生のもちもちほっぺを堪能したら
ジト目で見つめられた。
良いほっぺでした←
「それで…どうしたの?」
『ん?あー、さっきここにくる前なんだけど、
考え事をしてたら高校生とぶつかりそうになってね。
そのぶつかりそうになった高校生の顔が誰かに似てるなと思ってずーーーっと考えてたんだけど、その謎が解けたの。
真実はいつも1つ!って感じ!うん』
「………。
それでなんで僕の顔見て思い出すのさっ」
『それは君に似てたからだよ。
正確には工藤新一にソックリだった』
「……!!!
へ、へぇ…だったら愛香さんが会ったのが工藤新一本人だったんじゃないの??」