第4章 戯れ
『ん?それはないでしょ!(君が本人なんだし)
制服が学ランだったし、髪型も違ったかなー。
それに…』
「それに…??」
『工藤新一より性格が明るくて社交的だった…!!←』
「…僕…先に行ってるね…」
コナン君からズゥウーーーンと言う効果音が聞こえた。
まぁ、さっき言ったのは嘘ではないけども。
本当の続きの言葉は…
名前教えてもらったから、なんだけどね。
彼に教えてはいけない気がして誤魔化しちゃった。
さて、コナン君が先に行ってしまったので後を追いかけよう。
そう思い、出されたスリッパに足を通し前に進む。
「あー!コナン君、戻ってきたよ!」
「お姉さん一緒じゃないじゃねーかよー!」
「あら、本当ね。
江戸川君、彼女はどうしたの?」
「うるせぇ…ほっといてくれ…」
「なんかコナン君、すっごい落ち込んでるね…」
「歩美ちゃん、こうゆう時はほっといてあげるのが大人です」
「おい、コナン!お前の持ってるその箱からずっげぇーいい匂いすんぞ!!」
「博士…これ、愛香さんから…」
「お、おぉ…わ、ワシは紅茶でも淹れてくるかの」
「はぁ…本当に仕方のない人ね。
私が行ってくるわ」
賑やかな子供達の声が聞こえる。
ドアの前で一応入るタミイングを伺っていたが、どうやら女の子がこちらまで来てくれるようだ。
ガチャ…
ドアが開き見えた女の子は、どこか大人っぽい雰囲気の美少女であった。
「あら、来てたのね。
さ、中へどうぞ」
『あ、ありがとう』
何故だか彼女に萎縮してしまった。
いや、小学生な筈なのになんか凄い威圧感が。
んーーー…この子も調べる必要があるかなぁ…。
とりあえず会いたいと言ってくれた子達に挨拶しなきゃね。
そう思い招かれた部屋に入る。