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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第3章 それぞれの心中






「愛香」



『うひゃあお!?!?』



突然、すぐ隣から聞こえる声にまたもや奇声を出してしまった。
それと同時に驚きのあまり、ベッドから落ちてしまう。



「ほぉー、反射神経は悪くないようだな」



そこにはメイクオフした赤井秀一がいた。
(夜にメイクオフって女子かよ←)


『な、なんでここにっ…!』


「何度もノックしたんだがな。
返事がないので、入らせてもらった」


『いつから…』



「楽しそうに百面相をしていたのは見ていたが」



ほぼ最初から居たんですね!!!!!
と思ったのは言うまでもない。



『それで、なんの御用ですか…!』


ついさっきあった事件の事やら、色々な感情が渦巻き、少し口調が強くなった。
そんな彼女の感情を読み取ったか否か、赤井はフッと笑う。



「いや、風呂と夕御飯の準備が終わったのでな、呼びに来た。
俺は先にシャワーを済ませたから、ゆっくりするといい」



『あ…ありがとう』


少し面食らったが、お礼はちゃんと言わなければと思い感謝の言葉を言う。
案外優しい…らしい。


「ふっ…じゃあな」


『あっ!ま、待って!』


思わず帰るのを見届けそうになったが、聞こうと思っていた事を思い出し静止の言葉で引き止める。
彼は黙ってこちらを振り返った。
どうやら話の続きを促しているようだ。


『あ…えっと…。
わ、私、貴方に何かしたかしら!?
いや、だから、えっと…』


「君は無防備過ぎる」



『え…?』



「あのまま俺が止めていなかったら、君は安室透と一夜を共にしていたのか?
相手は組織の人間だぞ。
もっと警戒しておくべきだ。
俺に対してもそうだ。
俺も一応男なんでな…。
無防備に誘われると何をしでかすか分からんぞ」



『(心配…してくれた…?)
ごめんなさい…以後気をつけるわ…
彼にも、貴方にも』



『ふっ…そうしてくれ。
それと早く服を着るといい。
それともまた俺にお仕置きされたいのか?』


そう言われ、自分が下半身に何も身につけていない事を思い出す。


『〜〜〜〜っ!!!!』


怒りをぶつける為言い出した本人を睨むが、既にそこに彼は居なく
声にならない叫びが部屋にこだました。



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