第2章 初対面
「とても綺麗です、愛香さん。
こんなにココを勃たせて…いやらしいですね」
そう言い、わざとソコに触れない様に縁を指でなぞったり、息をふーっとかける。
その度にピクンピクンと身体が反応する様を楽しむように、口角を上げて彼女を見つめている。
そんな彼を愛香は薄っすらと涙を浮かべた瞳で軽く睨みつけた。
「そんなに僕を見つめて、どうして欲しいんですか?」
『安室さんっ…本当に意地悪っ…。
…もっと…ちゃんと触って下さいっ…。』
「少し言葉が足りませんが…可愛いおねだりをしてくれたので、ご期待に添いましょう。
では…いただき…」
♪テーテーテーテッテレーテッテレー…♪
安室が愛香の蕾を口に含もうとしたその時、着信音が部屋に鳴り響いた。
「ぶはっ…な、何故ダースベ○ダーの登場音っ…くっ…」
『す、すいません…お兄ちゃんからの電話です…』
「(沖矢昴の着信音をダースベ○ダー!?)
っ…なかなかセンスがあって良いと…思いますっ…。
どうぞ、僕に構わず出てください」
『(センスあるでしょっ!沖矢昴とダースベ○ダーって共通点あると思うの!
見た目黒いし、マスク被ってるし…etc…)
すいません、失礼しますっ』
甘い雰囲気など宇宙の彼方に飛ばしてしまったかの様な空気の中、ブラウスを上から羽織り、自分の鞄の中に入っているだろう携帯の元へ急ぐ。
その最中にも着信音は鳴り響き、ツボに入ったのか安室の笑いを堪える声も聞こえる。