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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第2章 初対面




「お待たせ致しました。
どうぞ、僕の隣の席へ」


それからすぐに目の前に白のRX-7が停まる。
中から安室が出てきて、わざわざ助手席のドアを開ける。


『(普通のアルバイターが乗れる車じゃないわよね…)
ありがとうこざいます。
とてもカッコいい車ですね』


「ありがとうこざいます、僕の愛車ですよ」


などとたわい無い会話をしてる内に、車が動き始める。
車を運転している姿をチラッと見る。
あぁ、確かに改めてこうまじまじと見ると甘いマスクをしている。
これはバーボンのハニートラップにかかる人も多いだろうなーなんて考えていると、安室から話しかけられた。


「それはそうと、沖矢昴さんに妹さんが居たなんて驚きました」



『(早速、本題に入ったわね)
私の方も会うのは久しぶりだったんです!高校生からずっとアメリカの方で暮らしていたので』



「へぇ…アメリカ、ですか…。」





安室はさっきかかってきた電話の内容を思い出していた。


沖矢昴の妹と名乗る彼女が来た後に、一本のメールを彼の仲間、警視庁公安部の風見裕也に入れていたのだ。

《沖矢昴の情報をもう一度調べてくれ
また奴の妹、沖矢愛香の情報も調べろ》と。


ポアロが終わる頃に風見から報告したいとメールが来ていたので、車を取りに行く数分の間に電話し、成果を聞いていたのだ。




「風見、俺だ。
手短に頼む」


【お疲れ様です、降谷さん。
沖矢昴の情報ですが、特に変わった点はありませんでした。
ただ、家族構成に妹…と言う欄はなかった気がしたのですが、データベースに不法アクセスはありませんでした。
なので、我々の見落とし…になるのかと。
沖矢愛香についてですが、高校入学の際にアメリカに単身で渡り、某有名大学を卒業したエリートです。
大学生の時色々な賞や功績を残しているようで、卒業後はそのキャリアを生かし仕事をしていたようですね。
どうやら日本に来たのはこちらで仕事を頼まれたからだそうです】


「…そうか。
ご苦労だった。
また連絡する」


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