第10章 最強タッグ(?)
「僕を忘れて2人だけの世界に入るなんて…妬けますね」
目の前に立って居たのは安室透だった。
口元はうっすらと笑っていたが、彼の目は嫉妬なのか情欲なのかギラギラとしているように見えた。
それが嫌に色気を漂わせているので思わず手を伸ばす。
その手を掴み取られ引き寄せられた。
『ぁっ…』
引き寄せられた反動で、自身の膣の中に入っていた沖矢の指が抜け切ない声が出る。
そのまま後ろ向きに抱き抱えられ、再びベッドに座らされた。
前には沖矢、背後には安室という体制である。
「僕も混ざらせてもらいますよ」
「えぇ、構いませんよ」
そう言って安室は背後から前に手を伸ばし愛香の豊満な胸を優しく揉みしだく。
その中心には先程与えられた刺激によって胸を触られていなくとも聳り立つものがあった。
それに気付いていたのか、人差し指でツンと刺激する。
『んんっ…』
「触れてもいないのにこんなに尖らせて…本当厭らしい子ですね」
耳元で囁かれた安室の声が脳に響く。
彼の優しい声は謂わば麻薬のようで、その声を聴くだけで下半身がズクンと疼いた。
先程の刺激で達していない身体は正直に快感を求めているのだ。
やわやわと感触を楽しむかのように触れる彼の手がもどかしい。
もっと欲しいのだ、もっと強い刺激がーーーー。
『おねがっ…もっと…触ってぇ…。
もっ…限…界…早くイかせ…て…透先輩っ、お兄ちゃ…ん…』
快感を与え続けられた身体は限界が間近だ。
もう耐えられないと言わんばかりに瞳から涙を流し、お願いする。