第10章 最強タッグ(?)
『格好…あっ!』
そうだ、今着ているのは黒羽快斗が用意した制服だった。
いい歳した女がこんな服着てる所を見られたなんて…恥ずかしい。
そんな思いが伝わってしまったのか、安室さんがクスリと笑った。
「大丈夫、とても良くお似合いですよ。
そんな綺麗な脚を出されたら男なんてイチコロです」
ほ、褒められてないっ←
今時の女子高校生はスカートが短すぎるのだ、出るものは出る、仕方ないじゃないか。
「さ、愛香。
その素敵な格好で私達に火をつけて下さいね」
『む、無理ですっ…!!』
「あぁ、ちゃんとエッチなお誘い方じゃないとダメですよ」
『はっ…話聞いて下さっ…』
「これはお仕置き、ですからね」
どう足掻いても私の話は聞いてくれないらしい。
もうこれは決定事項だ、諦めろ、そう目の開いてない糸目で私に言ってくるのだ。
開眼するの怖いからそのまま糸目でいいって思っていた自分の馬鹿っ…糸目怖い、糸目恐怖症になりそうだ、まだ余裕のある頭でそんな事を考えていると
それに気付いたのかこっちを見ながら、薄っすらと目を開眼させようとするので慌てて顔を下げる。
「おや?どうしたんです?
こう言った事は得意でしょう(仕事的な意味でな)」
『な、何言って…!!
(今は関係ないでしょっー!余計な事言わないでっ)』
「へぇーー…愛香さんは男性を誘うのがお得意なんですねぇ。
それは楽しみだなぁ」
『えっ…』
黒い笑み、そう言ってもいいくらいにニコリと笑う安室さん。
な、なんで安室さん怒ってるの?!
何故か後ろに凄いオーラを醸し出してるんですが。
そしてハードルが上がった気がする、どうしろって言うんですか。
早くこの場から抜け出さなければ、そう思い頭をフル回転させる。