第9章 帰国…?
「お前なぁー…この広い街であの坊主に会うってどんな運よ…」
あれ、さっきまでと違い可愛い女の子からは想像も出来ない声が…。
ん?待てよ、聞いた事のある声…
『って、かいっ…むごむごっ』
「待て待て待て、大きい声で名前呼ぶなっつーの!
アイツ着けて来てたらどーすんだよ」
正体が分かり、名前を呼ぼうとしたら瞬時に口を塞がれた。
まさか快斗だったとは…凄いけど…
『なんで女装…?』
「ばっ…!変装って言えよっ!!
俺が変な趣味持ってるやつみてぇーじゃねぇか!!
たくっ…遅ぇから心配して来てみたら坊主に捕まってるし」
『ご、ごめ…って快斗もコナン君と知り合いだったんだ』
「あーー…いっつも俺がキッドやってる時に現れんのよ、アイツ」
本当勘弁してくれ、そう言わんばかりに彼の、嫌、彼女の眉間に皺が寄っていた。
てかその姿で変な顔をするのをやめてあげて、なんか可哀想←
『って事は快斗はコナン君の正体知ってるんだ…』
「ん?あぁ、工藤新一だろ、名探偵の。
まぁなーーにに巻き込まれてそーなったとかは知らねぇけどな」
意外と彼の正体を知っている人間が多い…大丈夫か、コナン君。
そう心配する間柄ではないけれど、子供に冷たくする程腐ってはいない、うん、可愛いよね子供…コナン君は子供じゃないけど←
『でも快斗来てくれて助かったかも…ありがとう』
「礼なら身体で…って危ねぇっ…!!」
快斗に庇われ、壁際に追い込まれる。
ピュンっーーーー…!!!!
足下に何かが飛んで来た。
凄いスピードで。
『え…これ…』
「危ねぇから動くなよっ」
足下を見ると地面に軽くゴム製の物が食い込んでいる。
え、ゴムって地面に食い込むの…?
と言うかコレを打ち込んで来た人物に心当たりがある気がする。
快斗の隙間から、コレが発射されただろう位置を目を凝らして見てみる。