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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第9章 帰国…?





少し遠目にある高層ビルの屋上だ。
その上に隠れるつもりは更々ないのだろう、ライフルを入れているであろうバッグを担いだ黒のニット帽の彼と目があった。
そう、その正体は赤井秀一。



何故ここに、と言う理由は彼しかいない。
先程会った、工藤新一もとい江戸川コナン。
どうやらバレてしまっていたらしい。
でもさ…赤井さんに連絡する事ないじゃんか、あの人怖いよ、ほら口元ニヤリしてるけど目が笑ってな…ん…?



彼の顔を凝視していると不意に口元が動いた。
なんて言っているのか、集中して見つめる。
お…し…お…き…け…て…い…?
…お仕置き決定。




『うっわぁぁー……』



「ぅおっ、びびったー…」




思わず声に出てしまった。
嫌だ、まぢで帰りたくない、会いたくない、行きたくない。
お仕置き決定とかドSか、嫌本当ヤダ。
そんな表情を全面に出していたからだろうか、赤井さんはニヤリと素晴らしい笑みを残して消えていった。



「おーい、大丈夫か?」



『あーーーー…うん、精神的ダメージあるけど表面的には大丈夫←』



「お、おぅ。
それにしても、誰だこんなん撃ってきた奴」



『あぁ、それに関しては気にしないで。
唯の嫌がらせだから』



「(的確に足下を狙って撃ってくる嫌がらせとか…どんなクオリティだよ…。
しかも軽く俺に対して殺意混じってたぞ、勘弁してくれ)」




思わずはぁ…と溜息が漏れる。
赤井さんが現れた…つまり戻って来い、って事だ。
折角、快斗のおかげで日本に戻って来ることが出来、少し平凡な日々を期待してしまっていたので、それだけに少し残念だ。
だが、私は結局FBIで、彼は先輩にあたる訳で。
逆らう気持ちも削がれるほどのドSなので、従わないと何をされるか←




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