第9章 帰国…?
ネガティブ思考だなぁ、なんて考えながら与えられた変装グッズに着替えて行く。
隣の部屋に等身大の鏡あるからそこで着替えろよーと言われて着替え始めたが…。
『快斗の趣味』
与えられた服は所謂セーラー服。
なんで?とか年考えてよ、とか色々言いたい事があるがとりあえず着替えてみる。
制服なんて何年振りだろうか、と鏡に写る姿を見つめる。
うん、大丈夫そうだ、多分←
もう変に考えるのはやめて、この姿を楽しもう、うん。
最後に黒髪ウィッグを被って、赤縁眼鏡をかけて完成だ。
…ちょっとアダルトなんちゃらに出てきそうな感じだけど気にしない。
「おー、着替えたかー?」
なんてノックもせずに入ってくる快斗。
着替え中だったらどーしてくれんの?まぁ見られるものは見られてしまっているので今更だけども。
「お!似合ってんじゃん」
『快斗の趣味を疑うよ、本当』
「いやー、色んな服あったんだけどよ!
どーせならソレだろ、と思ってww」
『変態エロオヤジか』
「褒め言葉褒め言葉ww」
なんて下らない会話を繰り広げつつ、サイズピッタリのローファーを渡され玄関で見送られる。
合鍵と携帯とお財布、それだけ持っての散策タイムSTARTだ。
颯爽と家を出て散策し始めたが、この時間帯のおかげなのだろうか、あまり人に出くわさない。
その方が安心して散策出来るので嬉しい(この姿をを大勢に見られないで済む)が、結構道が入り組んでいる印象を受ける。
あー、やばい。
コレは軽く迷子になっている。
そう気付き、近くに地図があったのでそこまで行く。