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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第8章 盗まれたのは





何事もなく家まで帰ると急いでメイド達に今夜の支度をさせられる。
隅々まで綺麗に洗われ、エステやらマッサージやらetc.....
メイクも今回はしてもらい、髪もゆるふわに巻いてもらった。
ドレスは英国貴族かっ!って思う程のフリフリフワフワのはやめてもらい、Aラインの前丈が膝上で後ろが足首丈のシンプルなテールカットドレスにした。
レース生地で透け感もあって、黒っていうのが好きだ。
とにかくこれでもか!ってぐらい綺麗にさせられた。
鏡に映る自分を見ると、いつもより数倍綺麗になっていて驚いた←



私の専属執事様が忙しくて居ないので、メイドを引き連れて父の居る書斎へ向かう。
メイドが扉をノックし、「お嬢様をお連れ致しました」と言うと中から「入れ」と父の声が聞こえた。




「失礼致します」そう言ってメイドが扉を開け、私を中に誘導する。
高いヒールを履いているので少々歩きにくさを感じながら中に入ると、中には父と母、そしてお客様として迎えられている白馬探の姿があった。



『お待たせして申し訳ないです、お呼びですかお父さん』



「漸く今日の主役の登場だ。
おぉっ、流石私の娘!とても美しい」



「若い頃を思い出すわ…ねっ、貴方」



「あぁっ、若い頃の君にソックリで綺麗に育ってくれてっ…パパはもぅっ…くぅうっ」



「貴方っ…泣くのはまだ早いわよ」




確かに綺麗にしてもらったが、そこまで感動されても困る。
いつもの2人のやり取りをスルーし、探の方へ視線を動かすと彼も既に正装をしていて、ホワイトタキシードを着込んでいた。
ホワイトと言っても真っ白ではなく、所々に白の刺繍もあり、銀色を使っている部分もある。
正しく絵本の中からでも出てきたような白馬の王子様だ(←文字通り白馬が王子様に見えるからそのままの意味合いだわ)
そんな彼がニコリと笑い、こちらに歩み寄ってくる。
そして自身の腰を折り私の左手を取って、指先に1つキスを落とした。




「とても美しいです、愛香。
華の美しさですら貴方に頭を垂れてしまうでしょう。
そんな君を僕がエスコート出来るなんて光栄ですね」




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