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ダイヤのA 短編集 R18

第1章  *御幸一也 『手取り足取り』


貴方side



部活も終わりご飯とお風呂を済ませ、寮の自分の部屋に戻る。
御幸を待ちながら、勉強道具を開く。


『御幸と勉強かぁ。いつぶりだろ。』


試合が忙しかったのもあり、テスト前は全て自分だけでやっていた。


そのせいで英語は玉砕したのだけれど。


『悪い、待たせたな。』


そんな考えごとをしていると、御幸がドアを開け入ってくる。

...声を聞く限り、まだ不機嫌そうだ。


『あれ?勉強道具は?』


御幸を見ると、何も持っていない。
てっきり、お互い勉強しながら教えてくれるのだと思い込んでいた。


「ん?まぁ、要らねぇしな。」


そう言ってドアの鍵を閉める。


ん?鍵?


『え、何で鍵閉めんの?』


「邪魔されたらダメだろ?」


そう言う御幸に、少し違和感を感じる。

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