第1章 *御幸一也 『手取り足取り』
貴方side
『なに、どうしたの御幸。』
あきらかに不貞腐れてる御幸。
どうしたんだこいつは。
「別に?」
いや、別にって感じじゃないんですけど...。
『もしかして御幸も成績悪かった!?』
「ちげぇよ!少なくとも英語はお前より断然いいからな!」
『そうだけど...。じゃあ何?』
だから何もねぇよ。そういう御幸を見て倉持が、
「榎本、今日御幸に勉強教えて貰えよ。」
『え、なんで?』
「用事あったんだよ。それにこいつ、ムカつくけど頭いいからな。いいだろ?御幸。」
「...おー。」
『仕方ないなぁ。』
なんて言いながら、部活終わりも一緒に居れることに、嬉しく思っていたり。