第2章 USJ
教室に戻ると、電気くんが一人でいた。
『・・お?めずらしいね。どうしたの?』
「いや、その前に夢翔大丈夫なのかよ!?」
『あ、うん。リカバリーガールのおかげでこの通り』
右手をグーパーと動かすとホッとしたようなため息をこぼす雷
「ほんと心配したんだぜ?夢翔が倒れたときとかほんと死ぬかと思ったし!」
『ふふ、大げさな』
「ばっかちげえ!!」
、、、怒った・・?
「大げさなんかじゃねえって・・。俺、本気でッ・・」
俯いて拳を振るわせた電気くんの拳に触れて
『ごめんね。』
呟いた。
彼女の伏せた睫から、揺れる瞳が見えた。
ぎゅ
電気くんの胸の中に引き込まれる
「俺、馬鹿だからさ、なんっつったらいいかわからねーんだけどさ!!とにかく、本当によかった。」
ぎゅっと込められた力が、あぁ、たくさん心配かけたのか。という実感とともに、こんなに心配してくれる友だちがいたのかと実感した。
『ありがとう。電気くん。』
「・・・いや、なんつーか、わり。急にこんなことしちまって」
慌てたように手を離した雷くん。恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。自分でしたくせに・・・。
「・・俺さ」