第2章 USJ
「おいクソ夢翔!!!」
「いや邪魔すんなよ!いまいいとこじゃん!!空気読めよ!!」
「んな気持ちわりいの読むわけねえだろアホ面が!!」
『勝己くん?』
「・・・もう大丈夫なんか。」
『あ、うん。大丈夫』
雷に見せたように手をグーパーさせると勝己くんは静かな声で言った。
「あんま心配させんじゃえ。殺すぞ。」
なんだそれ。心配してんのか?と思うような台詞だったが、彼なりの心配なんだろう。
『はいはい。ごめんね。』
「ってか、爆豪ってんなこというのな!以外だわ!ギャップ萌え?ってか燃え??」
「意味わかんねえこと言ってんじゃねえ!死ねカス!!」
一通り暴言を掃き終えると、帰るぞ。とさりげなく私の鞄を持った勝己
「ちょちょ、俺が一緒に帰る予定だったくね?!そういう流れだったじゃん!!」
「んな流れとか知らねえよ」
勝己くんは私の腕をぐっと引っ張って足を進めた。
「マジ覚えてろよ~~~~~!!!!」ッという雷くんの声が聞こえてきた。
『勝己くん、なんか、怒ってる・・?』
「あ?うっせーわ。そろそろ勝己って呼べや」
『え?!急すぎません?!』
「うだうだ言ってんじゃねえ。」
『・・・か、かつき』
「あ?」
『い、いや!呼べって言うからよんだんじゃん!!』
「悪くねえ。」
『ねェ、話かみ合ってる?噛み合ってないよねこれ?』
そんな会話をしながら家に帰った。
今日は珍しくさっと帰った勝己。きっと疲れてたんだろうな。
そんなこと思ってお風呂にはいって即行布団に入る。
今日は、感情が慌ただしい一日だったな・・・。
何回も諦めかけたけど
何回も出来ないと思ったけど
私はやっぱり、ヒーローになりたい。
そう思いながら瞳を閉じた。