第3章 雄英体育祭
『2人ともおはよう』
この光景は、ちょっと慣れてきた。
でも、目立つの禁止とか言われてるから、隣に引っ付いて歩いてくる勝己くんから、離れようとすると
「てめぇ!なんでくそデクの方ばっかりに寄りやがる!ってかなんで毎日俺がくそデクと仲良く登校せんといけんのだぁあ?!」
「それはかっちゃんが勝手にしてるこ」
「うるせぇ!黙っとけくそデク!」
『私「毎日きてね」なんてお願いしてませんけど!!!』
「あぁ?!てめぇが1人は寂しいとか言ったんだろうが!!」
『朝からそんなに怒るなら来なくていい!出久と一緒に登校が嫌なら一人で行ったらいいじゃん!』
「んだと...!!!」
怒りの沸点が低い。
「てめぇは俺がおらんでも寂しくねぇんか」
え、なにそれ。
『え、』
「何でもねぇわ。」
と、黙って隣を歩き出した。
え?という表情をして出久は固まっていた。
私も同様である。
私がいないと寂しいってことですか?!?