第2章 USJ
『や、めて。見たくないッ』
何が、助けるだ。
思わず耳を塞いで座り込む。目からは涙が流れて、再び体が震えだした。
すると、急に黒いもやが出てきて、何やら話をし出した。
「あ~あ。今回はゲームオーバーだ。帰ろっか。」
帰る・・・?今、帰るって言ったの・・?
それじゃぁっ
「あぁ。そうだ。こいつを貰っていこう。だけどそれだけじゃ足りない。平和と象徴としての教示を少しでも」
気付いた時には、視線の先に男はいなくなっていた。
・・え?
「へし折って帰ろう・・ッ!!!」
視線を移した先にいたのは、梅雨ちゃんで
『やめてーーーーーーッ!!!!!』
「・・・ち。ほんとかっこいいぜ。イレイザーヘッド」
何やってんだ。
勝手に出久くんから力を奪っておいて
勝手に先生を助けに来て、足手まといになって
腰抜かして何も出来ないなんて
ほんと、馬鹿馬鹿しい。
命を張って、誰かを守る。
それがヒーローなんだろう。それでこそがヒーローなんだろう。
弱虫な自分は捨てろ。偽善者ぶるな。