第2章 USJ
「いい!足手まといだ!小日向は下がってろ!」
『そん、な状態で何言ってるんですか!先生こそ、足手まといにならないでくださいよ・・ッ!!』
出久くんの個性、超パワーを使いながら相手に攻撃をする。
「おまえ、その個性・・・」
『出久くんからもらってしまいました』
そう言って笑うと、相澤のため息が聞こえた。
「いまやる気が大分下がったよ。」
『え?!なんか言いました?!』
「いや、なんでもない」
「小日向、魅了の個性を使え」
『え!でも、何もしてないから』
「何もしなくていい。使え」
相澤先生からの命令に頷いて範囲を指定する。
『ファーサネーション』
「「「「?!な、っ」」」」
私たちを取り囲んでいたヴィランが一斉に伏せた。
「な、なんなんだ?!この個性?!」
『眠っておいてくださいね。』
そう声をかけると、ヴィラン達は瞬く間に倒れていった。
「・・なんだその個性・・。そんな生徒がいるなんて聞いてないぞ」
青い手をつけた男は、不快そうに首をガリガリとかいていた。
「・・気に入ったよ。欲しい。」