第2章 USJ
やだ・・・待って・・。怖い。
『きゃああああああ!!!!』
目を開けた先は、水・・!!
無理無理無理無理!!!!!
そう思った瞬間、「夢翔ちゃん!!!!!」
出久くんが目の前に飛び込んできた。
彼は咄嗟に私を抱き留めて、頭をかばいながら水の中へと落ちた。
「っ!!!」
水の中で目を開けると、ヴィランが近くにまで迫っていた。
もう、、、むり”!!!
目をぎゅっとつむると、何かに包まれて船の上で下ろされた。
『ゴホッカハッ』
「っは、夢翔ちゃん!!大丈夫?!」
『う・・・うん、ありがとう・・・。』
安心したような顔をして、出久は梅雨ちゃんにお礼を言った。
「でもさでもさ!オールマイトが来たらあんな奴らけちょんけちょんだぜ!!!」
峰田くんの堂々とした態度に梅雨ちゃんが刺した。
「オールマイトを殺す算段がそろっているから、連中こんな無茶してるんじゃないの?そこまでしている連中に、私たち、嬲り殺すって言われたのよ。オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら」
一気に顔色を変えたのは、峰田だけではなくて、私もだった。
予想していた。
オールマイトを殺すために来たんだから、それに匹敵、あるいはこえるような力を集めてきているんだと。
怖い。
想像が、現実になったような気がした。