第2章 USJ
相澤先生、すごい。
ほとんど体術で戦ってる。
か、かっこいい。
「とりあえず避難しましょう!」
13号からの声かけに急いで入り口へと走る。
すると目前で紫色のもやが広がった。
「行かせませんよ。」
低い声が響く。
「初めまして。我々はヴィラン連合。僭越ながらこのヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは、平和の象徴、オールマイトに息絶えていただくためと思ってのことでして・・。」
オールマイトを・・・殺すため・・?
幸い、この授業に参加予定の本人は来ていない。
っということは・・・・。
オールマイトに匹敵する力、もしくはそれを上回る力を、この人達は兼ね備えてるって事・・・?
わ・・・・私には・・・勝てない。
一瞬でそう感じた。
「何か変更があったのでしょうか・・。まぁ、それとは関係なく私の役目はこれ。」
13号が構えた手前、勝己くんと鋭次郎くんが走り出していた。
ボカァン!!!!大きな爆発と爆風に目をつむった。
わたしは、足がすくんでいるというのに、あの二人はこうも身軽に動くことが出来るのか・・・。すごい。
勝己の爆破をものともせず、黒幕は動き出した。
「だめだ!どけなさい二人とも!!!」
13号の声はむなしく、A組のみんなを黒きりが包み込む。
「私の役目は、あなたたちを散らして・・・なぶり殺す。」