第1章 春
ピックアップ
雷
『手にするよ』
「え、やだ。」
『え?!やだってなに?!』
「手じゃないとこがいい-。だってみんなと一緒じゃつまんねーじゃん?」
『そ、そうなの、か?』
「そうそう。はい。じゃぁ手以外でどーぞ」
と言って目をつむる電気くん。
調子乗ってんじゃないよー
ぎゅっと電気くんの鼻をつまんだ。
「いっ!?」
ちゅ、とオデコにキスを落とした。『そこで勘弁してくださいな。』と微笑むと
「じゅ、充分、です」と顔を真っ赤にさせていた。案外ウブなのかもしれない。
切島
「なんか、わりい。」
『え?なにが??』
「いや、俺が全員にかけることに賛成しなかったらさ、こんなことになってなかっただろ」
『そんな気にしなくてもイイよ。私がしちゃったことだし』
「・・・わりい。」
手にキスを落とすと「それ、ほんとは俺からしたかったんだよな」と苦笑いしていた。
出久
「夢翔ちゃ、ほ、ほんとにキ、キスするの?!」
『?出久くんがずっと両手を挙げててもイイならそのままでも良いけど』
「そ、それはちょっと、困るかな」
顔を真っ赤にして目線をそらす。どうやら恥ずかしいようで目をぎゅっとつむっている。
出久くん、可愛いなと思ってほっぺにキスを落とす
「っへ?!いぇ?!!!」
『ふふ。可愛かったから』
ぼ、僕はてっきり手にされるもんだと・・ッ!!!!
顔を真っ赤にさせて出久くんはフリーズした。白目むいてるから気絶してるのかも。
飯田
「き、」
『?』
「・・・僕は、そういうことに免疫がない」
『?ぼく?』
「い、いや、俺は、はぁ」
飯田くんは困ったような顔をしていた。
「するならひと思いにしてくれ!!!」
『そんな私がとどめを刺すみたいな言い方やめて?!』
そんなことを言いながら手にキスをした。
「・・・わ、悪くないものだな」
『?そうなのか???』