第1章 春
範囲はバスの中。
そう念じながら『バンザイ。』と唱える。
全員が手を上げた。
「運転手!!!運転してるから!!!!!!!!!」
『へ!!!!キスしないと解除できないんだったアアアアアアア!!!!!!』
私は急いで運転手のもとに行き、掲げている手にキスを落とした。
「危うく事故するとこだったよ・・・。」
『ごめんなさい・・・。あ。』
振り返るとものすごい目つきで見てくる相澤先生と目が合った。コロサレル。
「早く解け」
『はい。申し訳ありませんでした。』
相澤先生の手にキスすると、後頭部をもたれた。急に顔が近づく。
「次俺にかけたらここにする」
相澤先生の目線が唇に言ってることに気づいて二度目の申し訳ございませんでした。を伝えた。
そして振り返る。
「今絶対相澤先生に怒られてただろ。」
両手を挙げながら笑う雷。
『いや、この光景の方が面白いわ。』
そう思いながら一人一人にキスを落としていく。
唇乾燥しそう。