第1章 春
「ホームルームの本題だ。今日は君らに」
「「「「(また臨時テスト・・・?!)」」」」
「学級院長を決めてもらう」
「「「「(がっこうっぽいのきたあ)」」」」
「委員長!!やりたいです!!それ!!俺!!!」
「俺も!!!」「うちもやりたいっす。」
「僕のためにあるや「リーダーやろう!!!!」
たくさんの人が手を上げ出す。その勢いに圧倒されながらも流れに乗って私も手を上げておいた。
「俺にやらせろォ!!!俺にィ!!!」
『ねぇちょっと勝己くんうるさい!!』
「うっせ!!!興味ない奴は引っ込んでろ!!」
・・・。勝己くんにはお見通しってか。
出久くんは控えめに手を上げてる。
「静粛にしたまえ!!!!」
騒いでいたA組が一気に静かになった。
「他を牽引する責任重要な仕事だぞ。やりたいものがやれる事じゃないだろう。周囲からの信頼あってこその務まる政務。民主主義に則りリーダーをみんなで決めるというならば、これは投票で決めるべき議案!!!!」
「「「腕そびえ立ってるじゃねえか!!!」」」
なぜ発案した?!
入学して日も浅いのに信頼もクソモないわ
などと反対されていたが、相澤先生が「時間ないに決めりゃ何でも良いよ」と倒れたのを機に
投票で決めることとなった。
投票結果
緑谷出久 4票
八百万桃 2票
よって出久くんが学級委員長に決定した。
私以外にも出久くんに入れた人が複数人いるみたい。
優しくてみんなを守ってくれそうな彼に入れることなんて、とうの前から決まっていた。
まア、他の人のことをあんまり知らないてこともあるんだけど。
「おい。クソ夢翔。なんで他の奴に投票してんだ???」
『え!勝己くん!!投票でしょ!!誰を入れたかなんてわかんないよ~!!』
「俺じゃねえ事は確かだろーが!!殺す!!」
『いやなんで!!??』