第1章 春
「夢翔、そういうのは嬉しいが、今は戦闘訓練だ。状況を理解しているのか」
『してるよ?』
「できれば、お前は凍らせたくない。そこから動かなければ、おれがこのまま核をとって勝ちとなる。だから」
『状況を理解していないのは、どっち?』
「・・は」
『おすわり』
ダンッ!!!!!!と勢いよく、轟の膝が地面についた。
「ッ!!なにした」
『おすわりしただけだよ。』
ニコッと笑うと、パリンっと音が聞こえた。
障子君が近くに居る。
『いつでも来て良いよ。障子くん』
「ならお言葉に甘えてッ!!」
入り口から勢いよくはいってきた障子君。
夢翔はにこりと笑ったまま、コスチュームの胸元を手で少し広げてた。
『嬉しい。』
「ッ!!」
『お休み。障子くん。』
そう声をかけると、途端に障子は横になり、寝息を立てた。
『私の勝ち?』
「ヴィランチームWI==========N!!!!!」
オールマートの声が響いた。