第1章 春
相手は、焦凍くんと障子くん。
障子くんの個性は確か、複製腕だったな。
焦凍くんは確か、氷だったか。
複製腕、厄介だ。私たちの位置も、知られてしまうだろう。
その時。
『なに?あれ』
前から近づいてきたのは、冷気。
凍る!!
咄嗟にジャンプした。運がよかったのか、地面が凍った上に立った。
『うっは、すごすぎ・・これが、焦凍くんの個性?』
この様子だと、建物全体を凍らせたようだ。
『尾白くん、葉隠さん大丈夫だった?!』
声をかけると2人の足は氷に蝕まれていた。
『葉隠さん大丈夫?足冷えるよね』
「し、しもやけになりそう」
パリン、パリン、
誰かの足音が近づいてきた。
このままだとまずい。忍び足で入り口の横に身を潜めた。
「動いても良いけど、足の皮剥がれちゃ満足に戦えねえぞ。
・・・・夢翔は」
『ここだよ!!』
焦凍の背後から抱きついた。
「っな!!」
-----モニタールームーーーーー
「おい!!!!夢翔抱きついたぞ!!!良いのか先生!!!」
「羨ましい!!・・じゃなくて、これも小日向少女なりの作戦だろう・・。」
「今オールマイト羨ましいって言った?」
「言ってたわね。」
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