第1章 春
「ぼ、俺は私立聡明中学校出身!飯田天哉だ!」
先程まで喧嘩していた人が腕をブンブンと上下させながら自己紹介してくれた。
『あ、そうなのね。よろしく。』
ニコりと笑うと
「「「おっふ」」」
どこかのアニメで聞いたことがあるような声が聞こえてきた。
「ねぇねぇ!なんでそんなに可愛いの!どこから生まれてきたの?!」
全身ピンクの彼女にそう問われて『え、地球から?』と話していてわからなくなる。
「俺も驚いたぜー!さっきは思わずショートしかけたもんな!」
と後ろから声をかけてきた「それな。」の人。
『ショート?なんで?』
「いやぁ。なんか可愛すぎたらさ、ビビっときてウオッてなってウェ~イってなんじゃん?」
いや日本語話してくれ。
なんて思いながら『そうだよね。』と適当に返事を返した。