第1章 春
モニタールームでは戦いの講評が行われている。モニターから目を背けたい気持ちでいっぱいの私とは違う。
みんな、成長したくて見ているんだ。
他の人の戦い方を見て、勉強する。私も、見なきゃ。
出久が勝己を背負い投げした。
『す・・すごい。』
何を話してるのかは分からないけど、出久と勝己が喧嘩をしているのは分かる。
勝己の攻撃を読んでいるかのように交わす出久。
勝己くん、すごいイラついてる・・。
出久くん、震えてる。
あー。見たくない。
勝己が右手からとてつもなく大きな爆発をだした。
『出久くん!!』
思わず叫んでしまった。
間一髪で避けた出久。
ほっと胸をなで下ろす。
あんなのもし当たってたら・・・そう思うと鳥肌が立った。
オールマイトが、迷ってる。
この試合をやめるか、続けるか。
「目くらましを食らわせつつ、もう一回。考えてなさそうで繊細だな。」
「才能マンだ。才能マン。やだやだ。」
勝己の一方的ななぐりが始まった。
「戦闘に置いて、爆豪はセンスの塊だぜ」
出久が走り出した。
「緑谷逃げ出したぞ。男らしくねえが、仕方ないよな。」
いっそ、そのまま逃げ切って欲しい。
きっと、二人の関係に、この戦いは必須なんだろう。
二人が力強くこぶしを引いたとき
「ヤバそうだってこれ!!先生!!!」
「・・・双方中s、」
『!!!』
勝己は出久を
出久は、勝己ではなく天井を吹き飛ばした。
なに、それ。
出久、かっこいい。
そして、お茶子ちゃんが核を回収した。
結果、ボロボロとなったヒーローチームが勝ち
ヴィランチームが負けた。