第1章 春
コスチュームは 黒のタイトワンピース
胸元は谷間が見えるようにあきお腹周りはレース生地で透けて見えている。
ロングワンピースだが、太ももまでスリットが入っていて足は動かしやすい。
『こんなはずじゃなかった・・・』
「え・・・えろい。えろいよ!夢翔!!!」
「発育の暴力・・・・・」
三奈に大絶賛を食らったこのコスチューム。私の個性上、もう仕方がない。前向け。前!!!
覚悟を決めて、グラウンドβへと移動した。
「格好から入るって言うのも大切なことだぜ。少年少女。
自覚するのだ。今日から君たちはヒーローなんだと!!」
や、やっぱり、はずか
「てめ、なんてコスチューム届け出してんだ!!もっと隠せや!!」
『し、仕方ないじゃない!!丸投げしたらこうなったのよ!!』
「ぼ、僕には直視できない・・・っ」
「えっろ。夢翔えっろ」
「そういうのは心の中にしまっとくってのが男ってもんだぜ」
「た、確かに目のやり場に困るなっ」
「夢翔、どこ見たら良いんだ」
『ど、どこでもいいけども・・・は、はずかしぬ・・・』
「ヒーロー科最高」
珍しく飯田くんまで狼狽えていた。私も狼狽えているよ。こんちくしょう。
「さァ、始めようか!!有精卵共!!」
こうして。ヒーロー基礎学は始まった。
「君らにはこれから、ヴィラン組とヒーロー組に分かれて屋内戦を行ってもらう。」
「基礎訓練なしに??」
「その基礎を知るための実践さ。ただし、今回はぶっ壊せばオーケーなロボじゃないことがミソだ」