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今日も今日とて恋をする。【ヒロアカ】【逆ハー】

第1章 春


「俺学食なんだが、一緒に食べたら良いよな?」

『?うん。いいよ。』

昨日の爆豪を思い出した轟は学食でも弁当を食べられることを知ったのだった。

『私席とっておくから何か買っておいで?』

「あぁ。わりい。」

そう言うと真っ先に食券を買いに行った。

『ここで良いかな。』

2人で座れる机をキープして椅子に座る。

んー。なんか、勝己くんに悪いこと、したかなぁ。
いや、昨日あんなことされたからね!!これくらい仕返しだ!!
いや、でも待てよ。この仕返しが何千万倍となって帰ってくることは・・・
いや、ないないないない。ないよね。
いや、でもまてよ、もしもの、もにかして、いやいやいや

「夢翔?」

『わっ・・ほ轟くん』

「わっほ・・?」
『いや、何でも無いの。忘れて。』
「大丈夫か?1人で100面相してたけど」
『だ、ダイジョブ』(じゃないかもしれないが。)

まぁ、今考えたって仕方が無いだろう。

『轟くんそばにしたんだね』
「あぁ。」

『好きなの?』

「・・・あぁ。そうだな。好きだ。たぶん。」

どうして轟くんはこんなに目を見て言うんだろう・・。
優しいような暖かいようなそんな表情で。

「夢翔も食べるか?」

と差し出されたソバ。
『良いの?』
「あぁ。いい。」

轟くんから箸を受け取ってすすった。
『んっ!おいしい!』

ニコッと微笑むと目線をそらしたと轟くん。頬はほんのり染まっているような。

『じゃぁお礼。私のおかず、どれでも好きなのあげるよ。』

お弁当を前に差し出すと「夢翔が作ったのか?」と不思議そうな顔をした

『うん。私一人暮らしだからさ。』

「一人・・?」

『ん?うん』
轟の頬を、汗が流れる。

「昨日、爆豪と1日中一緒に居たっていってなかったか?」

『居たよ?』

「二人で、か?」

『んーん。電気くんとか出久くんとかも居たよ。』

「そうか。ならよかった。」

急に雰囲気が柔らかくなった気がする。なんだ???

『轟くんもいつでも来て良いよ。』

「?」

『わたし一人には大きな部屋で、寂しいから。』

へにゃっと笑った彼女を抱きしめたい衝動に駆られた。いや。食堂だ。我慢しろ。俺。
 
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