第1章 春
「行くぞ。」
『え!?どこに?!』
「あ”?!飯に決まってんだろうが!」
『いや、お弁当でっ』
「食堂で一緒に食えば良いだろうが!」
と切れてきた爆豪くんの後ろで
「そうか。その手があったか。」
と焦凍がなるほど。という顔で見ていた。
『わ、分かったから!引っ張らないで!』
腕を強引に引っ張る爆豪君の腕をつかんだ。
『お弁当、落としちゃうからっ』
「・・・。(なんだこいつクソ可愛いじゃねえか。)」
『?爆豪くん?』
「勝己」
『・・へ?』
「勝己って呼べや。」
ほぼ脅しに近い顔でそう言われた。
『わ、わかったから』
近づいてきた顔からそっと距離をとった。
「てめぇ、いつの間にクソデクと仲良くなってんだよ」
『クソデク???』
「しらばっくれんじゃねえ!!頭緑のクソデクしかいねえだろうが!!!」
頭緑の
っていってもらわなかったら一生わかんないわ。
『あ~出久くん?昨日私のお家に来たんだ』
「はぁ!??」
『??私の部屋で一緒にご飯とか食べたからかな』
「あんの野郎・・・殺す」
BOMBOM
勝己くんの手から爆発が起こりだした。
『??!なんで?!』
「何であんな奴部屋に入れとんだ」
『え?私一人暮らしでさみしいって話したら一緒にご飯食べてくれたんだ』
昨日はねグラタンを作って一緒に食べたんだよ。おいしいって言っていってもらえて嬉しかった~
なんてのろけを始めた女の口を、手で塞いだ
『んぐっ?!』
「今日は俺が行く」
『え?!なんで?』
「寂しいんだろうがよ」
毎日でも行ってやるわ
と吐きすてた爆豪くん・・いや、勝己君
優しいのか、乱暴なのか。この人には調子を狂わされる。