第3章 雄英体育祭
「ィ・・・イケメン・・・。」
「ああいうことをサラッとスルッと言うからいいんだろうね。」
「こうしてイケメンは得をしていくのか・・・。」
「轟ちゃんみたいに紳士的になったらいいんじゃないかしら?」
「じゃぁよお!!!俺がさっきの轟の言葉言ってたら惚れるか?!」
峰田くんが血眼になって解いてくる。
「ないな。」
「ねえ。」
「あるわけねえだろ」
そんな冷たい言葉と視線を向けられた峰田は
「人生不平等だアアアアアアァァ!!!!!」
と叫びながら教室を出ていた。
普段の行いだよ・・・・峰田くん。
それからというもの、体育祭に備えて毎日特訓を重ねた。
私には対人格闘力が足りない。
とりあえず、筋肉をつけなくちゃ。
毎日ランニング、腹筋、背筋は欠かさず行った。
そして魅了の個性をどの範囲まで広げられるかも重要な鍵だ。
でも、町中で使うのはやはり気が引ける。練習する場所がない。
それから数日。普段通り、午後の授業も終わり、帰ろうとした時。
A組の前には人がぎゅうぎゅうと並んでいる。
『・・・?なにこれ』
「敵情視察だろザコ。」