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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第14章 謎解きの始まり


コナンside

大尉が最近汚れて帰って来るとあの少年探偵団や梓さんから聞いて大尉のあとを追っていると、俺が気になっていた人に出会った。

安室さんの言っていたジンにそっくりなその人に。

「お姉さん!こんなところで何してるんの?」

彼女は非常にマズイといった表情で乾いた笑いをあげた。

?「あははー。」

「僕、江戸川コナン!この猫を追っかけてたら道がわからなくなって。お姉さんは?」

?「わ、私は渚。ボーっと散歩していたらこんな変なところに迷い込んだの。」

嘘。
単に散歩しているだけでこんな人気のない路地を歩くことはない。普通ならね。

「へぇそうなんだ。お姉さん。僕迷子になっちゃったから、道案内してくれると嬉しいな。」

渚…。俺が探していた人物。なんとしてでも彼女から情報を聞き出さないと!

俺は彼女から少しでも情報が得られるよう離れないように仕向ける。

子供であることを装い、悟られないように。

彼女がもし黒だった場合、俺が工藤新一とバレたら殺される。

俺だけでなく、大切な周りの人たちも。

渚「そう…だね。お姉さんと少し歩こうか。」

渚さんは大尉を抱きかかえて歩き出す。俺もそのあとを追う。

「渚お姉さんはこの辺りに住んでるの?」

渚「そうだね。」

「じゃあ…。散歩しててなんで迷子になったの?」

渚「!!」

渚お姉さんは驚いた表情をしたあと、冷たいあのジンに似た瞳で俺を睨んできた。

渚「コナン君だっけ。私のことを詮索しないでくれる?いい気分じゃない。」

背筋が凍るような冷たい眼と言葉。俺は死を覚悟した。

渚「って。私じゃなかったら普通の人だったら怒られるからね!」


先ほどの冷徹な表情とは変わって、笑顔を俺に向ける渚さん。

ジン以上にこの人が怖いと思った。

「あ、知り合いに連絡してもいい?きっと心配してると思うから。」

渚「いいよ。」

俺は一人では手に負えないと判断し、赤井さんにメールを入れる。

赤井さんが俺のもとに来るまで、渚さんから目を離さないようにしねえと!

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