第11章 君を守るそのためならば私は
降谷零side
目を覚ますと彼女霧島は家にはいなかった。
あの男と関わりがあるのは確定した。
写真を見せた時隠しきれていない殺気が彼女からは漏れていた。そして、この睡眠薬入のお茶。最後の言葉。
写真の男について調べる必要がありそうだ。
俺はすぐに風見に連絡をして家を出る。
外は激しい雨が降っていた。
「嫌な雨だ。」
俺の嫌な予感は当たる。電話やメールを霧島にいれるが返事はない。
スマホをポケットにいれて雨に打たれる。
こんなにも君のことが気になってしまうのは
ジンの妹だからだろうか?
それとも秘密を着飾っているからか?
ただ1つ確かなのは
君を守りたい。
その為ならば俺は何だってできそうな気がする。