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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第11章 君を守るそのためならば私は


ジンside

ちっ……俺としたことがしくじったな。

依頼はなんとか成功させたが、標的が最後の最後で悪あがきをして発砲してきた。急所は外れたが危険なことに変わりはない。

撃たれた左腕を右手で押さえながら歩く。

男「おんやぁ?最近俺たちのことを嗅ぎ回ってる銀色のネズミちゃんじゃないですか。」

どこから出てきたのかわからないが1番会いたくないヤツらに出会った。

「ちっ……。」

男「色々知られてはこちらとしても不都合なことばかりでね。それに死人に口なしって言うだろ?」

男が銃口を俺の額に当てる

終わった。そう思った時男に1本の電話がかかる。

男「なんだよ……。」

男は電話に出ると驚いた表情をした。

男「なに?!クラブのクイーンの席がうまった?!それで……。あぁ、わかった。今ちょうどその銀色のネズミの駆除をしようとしたところだよ。わかってる。」

男は電話を終えると銃を懐に閉まった。

男「喜べ銀色のネズミ。クラブのクイーンの席がうまったと同時にクラブのクイーン様が貴様を気に入っているらしいぞ?だから今回は見逃してやるよ。」

男はじゃあなと言って立ち去って行った。

クラブのクイーンだと?

どういうことだ。

俺の母親の地位に誰が……それに俺を気に入っている……?

まさか。

「クソが!」

俺だって馬鹿じゃねぇ。

少し考えるとわかる。

クラブのクイーンの席についたのが霧島だってことはな。

今までトランプとの関わりがなかったアイツが何故?!

守りたかったものが潰したいヤツらの手に渡ってしまった。ならやることは1つ。取り返すまで。

それには時間が必要か。
アイツがクラブのクイーンについている間は命の保証はある。誰もあんな残酷な組織に喧嘩を売る馬鹿はいねぇ。

そんな時一通のメールが届いた。
霧島からだ。

依頼内容はデータのみでのやり取りにして欲しいらしい。

俺はメールに返信をせずにポケットに入れる。

「まってろ。必ず迎えに行く。」

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