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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第9章 楽しい楽しいお酒の時間


ジンside

「もぅ……むり……。」

泥酔して寝てしまった妹を布団に寝かせて頭を撫でる


自分の身を危険に晒してまで自分を探してきた妹に最初は怒りがあったが、あの電話の時……妹が泣いた時は1人にしてしまったことを後悔した。

俺は家族を悲しませるために組織に入ったわけじゃねぇ。

アイツらから妹を守るために入った。

コートのポケットから1枚のトランプを取り出す。

スペードのエース。

今日妹の郵便受けに入っていたトランプ。その意味はあの悪夢が再び起こることを示している。

それは今でなくてもきっと俺が消えた時に……。

ジン「はっ……。おもしれぇ。奪われる前に潰してやる。」

俺はトランプを握り締めるとポケットに突っ込む。

まだ、コイツにこれを見せる時じゃねぇ。


知ってるか?霧島俺が冷徹な男になれる理由。
俺はお前のためなら悪魔にだってなれるんだならな……。


俺はこれからも起きる事の顛末を考えながらタバコに火をつける。


あぁ、そうだ。バーボンには1度死んでもらわねぇとな。













降谷零side

降谷「?ジンからメール?」

スマホを確認すると死の宣告とも呼べる忠告メールが届いていた。


夜道の背後には気をつけろよ


と……。

だがそのメールで一層俺はシャルトリューズ……いや霧島に興味が湧いた。
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