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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第9章 楽しい楽しいお酒の時間



「ん……。」

気がつくと見慣れた天井が見えた。

「ここは……。」

ジン「てめぇの家だ。」

煙草をふかしながら寝室に入ってきたジンにぃ。

「あ、ありがとうジンにぃ。」

運んでくれたことや目が覚めるまで家にいてくれたことなどの感謝を述べるとジンにぃはベッドの端に座った。

ジン「何があった?」

「なんでもないよ。大丈夫。」

ジンにぃに迷惑をかけたくなくて嘘をつく。そんなことをしてもジンにぃには意味が無いことを知っていても。

ジン「変な虫に探られでもしたか。」

「アハハ……。ジンにぃには敵わないね。」

ジンにぃは ふぅ……と煙を吐けば、私の頭を撫でてきた。

「な、なに?」

ジン「どこまで探られた?」

「誰とは聞かないんだね。」

ジン「聞いてもてめぇは答えねぇだろ。」

「まぁーねー。ジンにぃ相手でも情報となるものは簡単に喋らないからね。」

ジン「めんどくせぇやつだ。」

ジンにぃはフッと笑ったあと、仕事の目付きに変わる。

ジン「今ここで探ってきた虫の名前を言えばいい事を教えてやる。」

「え。いいこと?」

私は体を起こしてジンにぃの話に食いつく。
ジンにぃは口角を上げると私と向き合い、私の頬を撫でる。

ジン「虫の名前が先だ。」

「ず、ずるい!」

ジン「私情で仕事はしねぇんだろ?」

このやろー!!

ジンにぃは楽しそうにクスクス笑う。

しかし、ジンにぃが言ういい事とはなんだろうか。一緒に仕事ができる……とか?それぐらいしか思いつかないし、いくら考えてもわからないな。

「私の負けよ。負け!私のことを探ってきたのはバーボン。ほら、私の顔とジンにぃがそっくりだからどういう関係なのかってね。」

まだ赤井秀一のことについては話すべきではないと思い、咄嗟にバーボンと言った。バーボン、これはこの間私を抱きしめてきた罰だ。ジンにぃにたっぷりと虐められるがいい!!

ジン「アイツか……。」

ジンはどこか納得した様子だった。スマホを取り出して誰かに連絡をとれば、待っていろ と言って寝室を出て行った。
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