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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第7章 気づかない2人



初任務から数日がたったが、私の生活が変わったといえば黒ずくめの組織の任務が増えたこと。そして、ジンにぃと前より連絡がとりやすくなったこと。

あぁ、忘れてた。

1番嫌な変わったことは。

ピンポーン

安室「渚さん。いるんですよね?」

扉の外から聞こえる悪魔の声に私は絶望していた。
そう、こんなことになったのはあの日。
バーボンとの初任務の日のこと。私が使っていたパソコンを勝手に取ったバーボンだったが、それがこうなってしまった原因。
私は油断してパソコンをしっかり調べなかった。まさか、GPS機能をONにされ、そのGPSがアイツのスマホと繋がっていたというわけだ。

そのためこの悪魔が私の家にちょくちょく来るのだ。

少しぐらい休ませろ。悪魔との心理戦は疲れるんだ!!


安室「そうですか。そちらがその気なら僕にも考えはありますよ。」

いったい何をすると……

カチャカチャ

まさか。

カチッ

冗談だと言ってくれ

安室「渚さん。ドアの鍵もしないなんて不用心ですよ。」

ゆっくりと扉が開けば悪魔の笑みが現れた。

「悪魔め。」

私はとりあえず安室さんを家にあげた。

安室「悪魔って酷いですね。僕は渚さんの様子を見に来たのに。」

息をするように嘘をつきやがって。

安室さんを客間に案内し、ソファに座るよう促す。

「それで?ただ私の様子をみにきたわけじゃないでしょ。」

安室「えぇ。情報の買取ですよ。」

「素直にそう言えばピッキングなんてさせずに家に入れてやるのに。」

で、なんの情報?と安室さんと対面するように座る。
安室さんは真剣な眼差しを私に向けると相手を脅すように低い声で言った。

安室「僕の情報全てだ。」

「おけー。安室さんの情報を全てね?」

再確認のために安室さんに聞き返す。

安室透としての情報を買うなら安室透の情報は漏らさない。ただし、バーボンとしてやもう1つの顔での情報は売るけどね。
それが情報屋の手口。簡単に全部の情報を渡すと金づるがいなくなってしまう。そうならないように、さっきのように言葉巧みにやっていかなければならない。

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