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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第5章 初任務



インカムを通してバーボンが話しかけてきた。

バーボン「準備はいいですか?これからターゲットに接近します。」

「いつでもどうぞ。」

インカムから聞こえる音を頼りに情報を書き上げていく。
パソコンとスマホを交互に見ながら、ジンにぃがたまに送ってくる欲しい情報を即座に追加してメールで報告していく。
そんな気が抜けない時間が長く続いた。






バーボン「お疲れ様です。」

バーボンが車に戻ってきたのは出ていってから4時間後のことだった。

「あーもー無理ー。ジンの馬鹿。アホ。間抜け。」

メールでちょくちょく「おせぇ」とか「はやくしろ」とかぬかしやがった。ちょっと殴ってやろうかと思った。

バーボン「ところでどういう風に報告をされてたんです?」

バーボンは私の許可無しにパソコンを取る。

「勝手に取るなよ。別にいいけどさ。」

バーボンは関心するように報告メールを見ていた。

バーボン「すごいですね。この文章を読むだけでその場にいたかのようにイメーシができます。」

「お世辞どうも。もう帰ろー。」

「そうですね。」とバーボンは賛同して、パソコンを私に返すと車を走らせた。

インカムのスイッチを切り、仕事モードからoffに切り替える。
バーボンもインカムのスイッチを切りると冷たい目でチラっと見る。

「なに?」

バーボン「いえ。貴方はジンに気に入られているようなので、何者なのかと思いまして。」

えぇ。仕事終わりに心理戦とかめんどくせぇえ!!

「何者って、あんたがさっき言った通りのジンのお気に入りです。」

バーボン「そういう意味ではありませんよ。では質問を変えましょう。何故ジンに気に入られているんですか?」

「質問の多い男は嫌われるよ。」

バーボン「では貴方にとってジンはどういう存在なんですか?」

無視か、コノヤロー。

「はぁ……。そんなに気になるなら私から情報を買えば?」

バーボン「?!ホォー?」

「ただし、1回限り。同じ人に2回も3回も情報は売らない。それは相手の情報でも自分が不利になる情報でもね。対価はそれに見合うだけの情報か金ね。買われた情報は絶対に口外しない。」

バーボンは少し驚いた表情でこちらを見た。
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