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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第5章 初任務



「……。」

バーボン「いい加減にしてくれますか?」

「……。」

バーボン「あなたがそんなんだと任務もできないんですが。」

何故こいつと。
何故こいつとなんだ。ジンにぃ?!

いや、ジンにぃとがいいなーって思いつつも、任務はジンにぃが勝手に決められないとこがあるのは分かってるけど。

なんでよりによって苦手なバーボンとなのさ?!

白いRXー7の車内、険悪な雰囲気が流れる。

「はぁ……。任務に私情は挟まない。はいはい。」

私は頬を軽く叩き、気持ちを切り替える。

そう、仕事仕事。情報屋としての仕事。

スゥ……と息を吸って目を瞑る。

しばらくして息を吐くと同時に目を開く。

「よし。はい。先程はすいませんでした。バーボン。私が出来ることは情報収集。敵を殺したりハニトラしたりなどはできません。」

バーボン「……。」

「?バーボン?」

ボーっとしているバーボンに呼びかけると、彼は慌てて「すいません。」と返事をした。

今日きたメール内容をバーボンと確認をする。

「ほぅ、バーボンがハニトラを仕掛けて得た情報を私がリアルタイムでジンに報告すると。」

バーボン「えぇ。ですので貴方は車に残ってもらっても構いません。」

「へいへい。」

バーボン「では僕はもう行きますので。」

バーボンは車を降りると、本日開催されるパーティ会場に向かった。
私は持参したノートパソコンを開き、本日バーボンが接触する相手の情報を確認した。

「ふぅーん。」

てか、リアルタイムで情報を送れとか鬼畜。通信の時間差や報告するための時間というものをジンにぃは知らないのか。それが電話ならまだしもメールって。やはりジンにぃは鬼畜野郎だ。


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