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それはやっぱり君でした。

第1章 ココロ。


*のどかside


私、なにやってんの....


せっかく変質者から
逃げれたと思ったのに
転ぶなんて。


ひざが痛い。

もう、やだ。。。




でも、泣いちゃだめだ。

私はビニール袋からこぼれたものを
拾い始める。



すると、横に人の気配がした。


横を見ると、さっきの変質者!!



変質者は私のとなりにしゃがんで

『大丈夫?』

と言った。



その目はとってもきらきらしてて。

吸い込まれそうなくらい。


でも、透明なその目は
なんにも写してないみたい。


瞳の奥に悲しみが見えそうで。



『名前、なんていうの?』







「...のどか..です。」



え、なんで答えるの?私。

この人はさっきの変質者だよ?



でもよくみたらその顔は、
どこか見覚えがあって。

ぼうしを深くかぶっているから
よくみえないけど
その少しだけ見える顔は
すごく、かっこいいような....



その人はなにも言わずに
私の落としたものを拾っている。

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